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ロシア史上最高の作曲家ムソルグスキーの駄作と傑作で打線組んだ
駄作
1 小さな星よ、お前はどこにいる
2 蚤の歌
3 展覧会の絵
4 ソロツィンツィの定期市
5 禿山の一夜
6 サウル王
7 ヘブライ人の歌
8 子供部屋(おじさんじゃないよ)
9 ああ、糸車を回す程度の事がおのこの名誉たり得ようか
傑作
1 眠れ、農夫の息子よ
2 ホパーク
3 ボリス・ゴドゥノフ
4 ホヴァンシチナ
5 死の歌と踊り
6 神学生
7 ドニェープル河の水面にて
8 風、荒々しき風は吹き荒れて
9 カリストラート坊や
小さな星よ、お前はどこにいる
ムソルグスキーの最初の歌曲ということを差し引いても、
ドイツ歌曲の習作という感は残念ながら否めぬゾね
名もなきロマン派の作曲家の作品として聴けばまあ上出来の部類だけど
蚤の歌
ポチメはゲーテもムソルグスキーもこよなく愛してるけど、
(ゴメンこの曲は好きになれ)ないです
ドイツ文学とロシア音楽って何でこんなに相性悪いんすかねぇ……
展覧会の絵
この作品だけでムソルグスキーを知ったつもりになっている浅学の徒にはっきり言っておく、
こんなので彼を知った気になっているようなのは
ゴッホの葱の絵一枚で彼を知ったつもりになっているのと同等かそれ以上に愚かしい事ゾね
ソロツィンツィの定期市
いかなムソルグスキーパラノイアのポチメと言えど、この駄作だけは擁護不可能だゾ
ムソルグスキーはヴァーグナー同様喜劇には絶望的に向いていなかった、はっきりわかんだね
禿山の一夜
曲自体は悪くないけど、如何せんオーケストレイションに難ありゾね
ボリスなら声で誤魔化せるのだけれど
サウル王
ダヴィデ王の舅を題材にしたならどうやったって名曲になる筈なのに、
何でこんなにつまらない曲を書けるんですかねえ……
ムソルグスキーがサウル王に全く共感を抱いていなかったことが丸わかりでいやーきついっす……
ヘブライ人の歌
ムソルグスキーはユダヤ人を描写することに関しては
残念ながら才能がなかったことが如実にうかがえるゾね
展覧会の絵しか知らんわ
子供部屋
かのリストがこの曲を気に入って
「この曲の版権くれない?ピアノ独奏に編曲して、僕の演奏会で取り上げるんだ!」
と作曲家にわざわざ手紙を寄越したのは有名な逸話やけど、
んにゃぴ……(ポチメには何故そこまでリストがこの曲に魅入られたのか理解でき)ないです
同時代人の感覚は私には理解に苦しむね(ペチペチ)
ああ、糸車を回す程度の事がおのこの名誉たり得ようか?
(歌詞もつまらなけりゃ曲もつまらない)です
眠れ、農夫の息子よ
わざわざここに記すまでのない事だが、
モデストはゲディミナスの末裔たる由緒正しき名門の出であり、
輝かしい未来を約束されながら、
農奴解放令によって使用人も土地も財産も失ったクッソ哀れな没落貴族ゾね
普通の人ならそんな目にあったらその原因を作った庶民を心の底から憎みそうなもんやが、
モデストのえらいところは、ダークサイドに落ちることなく高邁な精神を以て
寧ろ彼らに共感し、寄り添うような曲をたくさん書いた事ゾね
この曲を自分の映画に引用したかのヴィスコンティ同様、
貴族出身の芸術家というものは本当に気高い精神を持っていることが如実に分かるゾね
(ポチメはこの曲を聴くたびに抱一のメジロが体を寄せ合う絵を思い出すゾ)
ホパーク
モデストには2曲ホパークがあるが、これは歌曲の方ゾね
お色気たっぷりの、夫との愛なき生活にくたびれた人妻が
「ダメ亭主、あんたにはもう愛想を尽かしたわ、
あたしはこんなに美人なのに、あんたなんかと結婚したのが人生の運の尽きだった、
せめてあたしは酒場に行って若い燕と踊って憂さを晴らすのさ……」
非情なまでに非常に現代的で男女間の本質を鋭く突いているンゴねえ……
ボリス・ゴドゥノフ
この曲に関してわざわざポチメが申し上げることは何もないゾ
ただ一言申し添えるならば、
プーシキンの原作は全く面白いところのない駄作やが、
そんな駄作をここまでの傑作に仕上げたモデストの手腕には本当に唸らされるゾ
展覧会の絵って駄作なのか…
>>15
イッチの価値観を一方的に押し付けとるだけやで
ホヴァンシチナ
Q.ホヴァンシチナとは何ゾね?
A.モデストがボリスの後に着手したロシアの史実に脚色を施した舞台作品
聞き慣れぬタイトルは「反逆者ホヴァンスキーの一族郎党を(徹底的に締め上げよ)」くらいの意味合いで、
意訳して「ホヴァンスキー事変」が適切な訳と思われるゾね
(モデスト本人はこの作品を歌劇(オペラ)とは呼ばず、
5幕からなる民族音楽劇と呼んでいた)
あへあへアル中おじさんのモデストはこの作品を書いている最中
大量のウォトカを飲み干して急性アル中で死んでしまったので、残念ながら未完ゾね
死後彼の作品を世に問わんとした友達リムスキー=コルサコフの手で編曲を施され、
無事上演がなったが、
その編曲がうんちすぎたので真価が発揮されていないので
ソ連が産んだロシア音楽史上モデストに次ぐ偉大なる作曲家ショスタコーヴィチが新たに編み直し、
最近ヨーロッパではボリスと並んで歌劇場の人気演目になりつつある曲ゾね
ちなみにこのスレでは断りなき限りはホヴァンシチナといえばショスタコーヴィチ版を指すゾ
淫夢語録使ってるやつに駄作とか言われてムサグルスキーもかわいそう
とりあえずあらすじ
古儀式派教徒を利用して息子アンドレイをツァーリの座につけたいイヴァン・ホヴァンスキー大公が、
銃兵隊というくっそ強いが蛮族に毛が生えたような野獣先輩の如き軍隊を思うがままに操りロシアを蹂躙するが、
その所業がピョートル大帝の耳に届き、
彼の密命を帯びて動く(この作品の中では悪役の)シャクロヴィートゥイが
代筆屋に書かせた一枚の密告書によって
ホヴァンスキー大公父子と銃兵隊ととばっちりをくらった古儀式派教徒が滅亡する話
※ついでに大帝と対立していた異母姉のソフィアと彼女の愛人兼懐刀のゴリーツィン公も失脚するお話※
敵の死体がふえるよ!
やったねピョートルちゃん!
とりあえず主要登場人物(実在人物は★)
①イヴァン・ホヴァンスキー大公★
このオペラの主人公ではないが、一応タイトルロール
ゲディミナスの血を引く由緒正しき名門貴族の出で銃兵隊を仕切る親玉
一人息子アンドレイをツァーリの座につけんと暗躍するが、
その目論がピョートル大帝の耳に入り、彼の密命を帯びたシャクロヴィートゥイの手にかかり無事死亡
※いい年してたくさんの妾たちを囲っている女好き※
②アンドレイ・ホヴァンスキー大公★
イヴァンの一人息子
いわゆるバカ殿、父親に似て女好きで女の尻ばかり追い掛け回してる性欲猿兄ちゃん
かろうじて主要登場人物だが、ゼノギアスのリコのようにメインキャラの中のサブキャラ的な位置づけ
パッパが死ぬや否や権力を失い、最後は最初の彼女のマルファと共に無事死亡
③ヴァシーリー・ゴリーツィン公★
ソフィア皇女の懐刀兼愛人
ドイツで教育を受けたインテリだが、根暗で神経質で主体性のないMURの如きクッソ哀れな登場人物
史実ではホヴァンスキー大公と同じくゲディミナスの子孫だが、
この作品の中では成り上がり貴族として描写されている
かろうじて死亡はのがれるが、ソフィアについていたせいで彼女の失脚と共に没落し無事流刑地送り
④フョードル・シャクロヴィートゥイ★
史実ではソフィアの寵臣で彼女の失脚後暗殺されるだけのクッソ哀れな人物だが、
この作品ではピョートル大帝の密命を帯びて動く暗殺者として描写されているゾね
このオペラの殆どの登場人物に破滅をもたらす死神の如き人物ながら、
ルーシの未来を憂う憂国の志士として最高のアリアを与えられた(たぶん)モデストの一番お気に入りの役
貴族の出ではあるが、ほかの登場人物と異なり大公家の出身ではなく、
その出自も田舎貴族の出のモデストの琴線に触れた?
⑤ドシフェイ(元ムイシェツキー大公)
ホヴァンスキー家やゴリーツィン家もかすむほどの大貴族ムイシェツキー家の頭首でありながら、
信仰のためにその地位を捨て古儀式派教徒を導く男のロマンあふるる登場人物
ルーシの未来を案じ古き教えの復興を唱えるも、イヴァン大公のとばっちりをくらって無事死亡
彼と後述するマルファは実在人物ではないが、何故か彼女と共に全幕にわたって登場する厚遇ぶり
⑥マルファ
このオペラのヒロインで実質的な主人公
出自や家族については一切言及されていないが、アンドレイの父イヴァンから
「ご機嫌麗しゅう、マルファよ」と丁寧な挨拶を受けることから、
ただの古儀式派教徒の娘ではないことは確定的に明らか
ポチメの解釈ではおそらくドシフェイの実の娘で、本名はマルファ・ムイシェツカヤ
アンドレイとは将来を誓った仲だったが彼に捨てられ、煩悶していたが、
最後の最後でペール・ギュントとソルヴェイグの如く恋人と仲直り※ただしとばっちりをくらって無事死亡
愛情深くけなげで控えめながら、芯が強く気品と風格のある、
生涯独身で喪男だったモデストの理想がうんとこめられた、いわゆるメアリー・スーな登場人物
⑦ピョートル大帝とソフィア皇女★
このオペラでは残念ながら存在を言及されるだけで登場しないが、
彼らの対立がそもそもの騒動のきっかけなのでとても重要な人物
彼らが作品に登場しないのはモデストの時代はロマノフ家を創作に登場させることは
ツァーリとルーシの貴族制度に対する重大な挑戦とみなされていたから
但し彼らを黙役として登場させる演出もある
いかに傑作とはいえいきなり3時間はきついと思うんで、
(Aus Liebe(愛の為に我が救い主は死地に赴かんと)がJSバッハのマタイの心臓であるが如きに)この作品の心臓たるアリアのみ貼るゾ
ポチメがわざわざ説明するまでもなく歌詞が雄弁にこの作品を物語っているので、
↓を読んでモデストの魅力を堪能してほしいゾ
「銃兵隊どもはねぐらで寝静まっておる、眠るがよい、ルーシの民よ、
だがそなたらの仇は片時も微睡んではおらぬぞ……
ああルーシ、辛き運命に囚われし我が祖国よ、
誰がそなたを苦境より救ってくれるというのか?
残忍な仇がそなたを蹂躙しようとしておるのか?
あるいは狡猾なドイツ人どもが、そなたを出し抜こうとしておるのか?
おお、愛しき祖国よ!屈服したもうな!
そなたを思う子供たちのことを忘れたもうな!
そなたはタタールの軛にも、
門閥貴族らの圧政にも屈することはなかった……
今やタタールの軛は解かれ、門閥貴族らの権威は地に落ちた!
だのにルーシよ、そなたは今、大いなる脅威に晒されておる!
主よ!
無限なる王国から罪深きわれらの世を見下ろされたもうお方よ、
心に秘めた苦しみを知り給うお方よ!
ルーシを救う勇士を遣わしたまえ!
ルーシを守らせ給え、
ルーシが残忍な仇に蹂躙されることなきように!」
死の歌と踊り
ロシア史上最初の連作歌曲集にして最高傑作ゾね
モデストの精神を受け継いだ唯一の正統後継者たるミーチャといえど、
この曲以上のツィクルスを書けなかったのはこの曲の存在を思えば致し方のない事ゾね
神学生
ロシア歌曲なのに唐突にラテン語の単語の羅列から始まるこの曲、
モデストが「僕は没落したけど貴族の出だから当然ラテン語の教育も受けてるインテリなんですよ、わかる、この頭と家柄のよさ?
だのにそんな僕がそんなロシア社会を風刺・批判する曲を書くんだから面白れぇよなぁ?」と
自らの豊かな学識と生まれ育ちの良さと意識の高さを誇りすぎているきらいはあるが、
ユーモラス且つ生き生きと当時のロシア社会を描いていて何とも魅力的ゾね
実生活では上司の指示に従うだけのイエスマンの社畜にすぎぬポチメが言えた義理ではないが、
風刺・批判精神を失い自分より社会的地位の高い者におべっかを使い
彼らに盲目的に追従するだけの牙の抜け落ちた日本人は見習って、どうぞ
ドニェープル河の水面にて
ロシア語のニュアンスを活かすなら、
「ドニェープル河にかかる橋の上より大河を臨みて(歌へる歌)」とでも訳すのが適切なのだろうけれど、
そうするとごちゃごちゃするので極力シンプルに訳したゾね
「ドニェープル河よ、喜ぶがよい、
コサックがお前の仇を殲滅させたのだから、
お前は仇の血に染まり骨を運ぶがよい、
もはやお前を縛り付けるものは何もない」という21世紀の現代から見れば随分過激な詩やが、
詩人も作曲家も19世紀の人だからまあ多少はね?
それは置いておいて、モデストとかいう、
子供の頃母親からピアノの手ほどきを受けただけで、
正統な音楽教育は一コマも受けていないにもかかわらず、
リストやサン=サーンスやドビュッシーを魅了し彼らに影響を与え、
遠い未来言葉も思想も風習も異なる異国の地で彼と彼の作品に心酔するポチメのような人間さえも生み出した作曲家、
その偉大さを称えるには千の言葉を以てしてもなお足りぬゾね
これぞアール・ブリュット(この言葉そのものは美術用語やけど)の極みゾね
何故彼ほどの偉大なる作曲家が日本では絵と禿の作曲家としか認知されていないんだ、訴訟
風、荒々しき風は吹き荒れて
彼の作品の殆どが声を伴う曲、
器楽作品であっても標題的なテーマを持つ曲が多いことからも分かるように、
ムソルグスキーの関心はただ人間の美しさと醜さを描き出すことにあったらしく、
自然に言及した曲はごく僅かなのだけれど、その例外がこの作品ゾね
北の大地の厳しい自然、その美しさと恐ろしさを描いたこの曲、
まるでクールベかド=ヴラマンクの風景画みたいだぁ……(直喩)
突然現れる文化人いいぞ~これ
カリストラート坊や
農夫の子守歌同様、庶民への深い愛情と共感を感じますよ~感じる感じる
人間こう気高くありたいもんやが、なかなか今のご時世では難しい事ゾね
ロシアの作曲家ってチャイコフスキーくらいしか分からへんわ
小説家ならプーシキン、トルストイ、ツルゲーネフ、ドストエフスキー、チェーホフって有名な人沢山いるけど
有名な曲全部駄作扱いはさすがに逆張り感否めないな
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引用元:https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1579870664/
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